こんにちは。森川香雅書道教室の香雅です。
今回は、茶道における手紙についてお話しさせていただきます🌈
茶人は、手紙を絶対に書きます🌸。それも、ワープロやメールではなく、墨と紙で書く、肉筆の手紙です💓。心を大切にする茶道において、筆跡から、丁寧さや温かさ、真摯な思いが伝わる、お手紙でのやりとりは、欠くことはできません🌈
では、どんな時に手紙をだすのでしょうか。
まず、茶事、茶会を催すにあたり、亭主(ご招待する側)、が「案内状」😍という「手紙」を客として来ていただきたい人に出します。案内状には、日時、場所、連客の名前などが記されています。
受け取った人は、「案内状」に対して、お礼の気持ちと共に出欠について返事を出します。これを「前礼」と言います。
そして、茶事、お茶会🍵で心のこもったお茶の時間を楽しませていただきます。
帰宅後、催してくださった方の想いに対する、自分の感謝の気持ちを手紙で伝えます。これが、「後礼」。
亭主は、後礼をいただいて、茶事をどんなふうに楽しんでいただけたか知ることができます。
私は中学1年から茶道を学んでいますが、今は亡き師からいただいた大事な教えがあります。「前礼」「後礼」ともに、「とにかく、相手を思いやって、すぐ書く‼️」手紙が遅くなると大目玉👀なので、がんばって書いていましたっけ。懐かしい思い出です✨。このご指導に、深く感謝しています。
現在、の師から巻紙の書き方の基本や紙選びなども教えていただきました。世界が広がり、とても感謝しております。
※この手紙掲載にあたり、先生の許可をいただいております。
今月は炉開きの月。茶道教室のお稽古にて、炉開きで「口切の茶事」の亭主の役目をさせていただきました。茶事の後、そのお役目をくださった先生に感謝のお手紙を書きました。こちらの手紙は、上記の中には入っていません。先生への「お礼」のお手紙です。
今年は暑くて、霜月とはとても思えない日々。出だしも、今の季節を感じる句を用いました。
このように、様々な場面で出てくる手紙。茶の湯では、毛筆の手紙は欠かせません。
長年書いていても、なかなか思うように書けませんが、先輩方の良いところを真似して、少しでも心が届けられるようにと努力しております。
茶道初心者の皆様も、書の基本を学びませんか?ちょっとした工夫で、手紙がとてもおしゃれで素敵になります。「案内状」「前礼」などは、ほぼ決まった文なので、基本をマスターしましょう。それだけではつまらないので、第2段階、「ちょっと、工夫しておしゃれに」❤
私の茶道の先生は、本当にすてきなお手紙をくださいます。基本は崩さない、でも、先生の優しさを感じる素敵な手紙。とても心が温まります。そこに到達できるよう、最高の一通を書く努力を続けていきます♪
やってみようかな、と思ったら、その時がチャンスです。
エントリー、お待ちしています♪
「初釜還暦の茶事」の巻紙で後礼 はこちらをクリックでご覧になれます ↓
森川香雅